ST(言語聴覚士)からのご挨拶

 こんにちは。ST室(言語療法室)からご挨拶させて頂きます。

 

 平成28年5月から当院にST室が開設され、現在(令和元年年4月現在)は2名の言語聴覚士が成人を対象に、言語訓練、摂食機能訓練、高次脳機能訓練に携わらせて頂いております。

 

 「言葉が上手くでてこない」「呂律が回り難い」「食事中にむせることが多くなった」等々、お困りの事ががざいましたら、ST室までご相談ください。

 

 その他、STの活動と致しまして、NST(栄養サポートチーム)への参加、VE(嚥下内視鏡検査)やVF(嚥下造影検査)による摂食機能評価、種々の勉強会開催などを行っております。

 

 現在は、入院中の患者様を対象とさせて頂いておりますが、今後は外来でも通って頂けるように準備しているところです。

 


NST (Nutrition Support Team) :栄養サポートチーム

 

NSTNutrition Suppot Team):栄養サポートチーム

 

NSTとは?

 

  医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、作業療法士などの専門スタッフが、それぞれの知識や技術を出し合い、栄養状態の低下している患者様に適切な栄養管理が行われるよう支援することを目的に構成された、医療チームです。

 

 

◎当院のNSTメンバー。

 

医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、作業療法士。

 

  

◎活動内容

 

 週1回、NSTのメンバーが集まり、回診とカンファレンスを行い、対象患者様

 

についての情報交換・方向性確認を行うとともに、患者様の体格・病態・摂食嚥

 

下レベルなどを考慮し、栄養摂取法、必要栄養量、食事環境の整備などを検討・

 

提案しています。

 

 また、NSTの活動が病院全体に広まっていくよう、職員向けに勉強会などを実

施しています。

NST主催の勉強会

栄養管理の啓蒙のために、栄養にまつわる様々なテーマで勉強会を行っています。

 

栄養に関する日頃の疑問やNSTへの要望など、貴重な情報交換の場になっています。

 

看護師、薬剤師、PT・OT・ST、管理栄養士など多職種が参加し理解を深めています。

 

左写真は栄養と下痢についての勉強会の様子です

 

勉強会のテーマ

  • NSTの活動について
  • 栄養管理プロセス(静脈栄養、経腸栄養のプロトコール、栄養投与量の決め方)
  • 栄養管理の必要性
  • サルコペニアとその評価方法
  • 栄養剤の種類と特徴
  • In Body 導入にあたっての今後の取り組み

摂食機能療法

目的

 急性期リハビリテーションの一環として、言語聴覚士・歯科衛生士・看護師が摂食機能障害のある患者さんに対して嚥下訓練・指導を行います。

 また、摂食機能障害を有する患者様に対して、多職種で連携しながら摂食嚥下機能の回復や肺炎予防を行い、QOLの向上を目指します。

嚥下機能の検査を実施

 早期に嚥下状態を評価して訓練やリスク管理に繋げるため、嚥下造影検査(VF) や、ベッドサイドでの嚥下内視鏡検査(VE) を行っています。

 

< 嚥下造影検査 (VF) >

レントゲン室でX線を照射しながら行う、飲み込みの検査です。

バリウムを混ぜた飲食物を食べて頂き、口から胃までの一連の様子を確認します。

< 嚥下内視鏡検査 (VE) >

鼻咽腔喉頭内視鏡を用いて行う飲み物の検査です。嚥下に関わる器官や、飲み込んだ食べ物の動きを観察します

食形態

 当院では、患者様それぞれの嚥下機能に応じ、食事の内容・形態を組み立てています。トロミの調整や嗜好、栄養状態を考慮し、食事内容・量を検討して提供しています。また、飲み込んだ食物が口や喉に残りやすい患者様には、お茶ゼリーを提供し、誤嚥の予防にも努めています。


開始食


エンゲリードゼリー

嚥下食Ⅰ


ゼリー、プリン、ヨーグルトから1品

嚥下食Ⅱ


半固形食2品+あんかけ豆腐又はあんかけ卵豆腐(お茶ゼリー付き)



ミキサー食


ペースト状の粥と副菜(お茶ゼリー付き)

きざみ食(とろみ付き)


おかずはきざみトロミ食(刻んだ副菜にトロミを付加)